4年生の女の子は、英語を自分で作れるようになりました。簡単な会話は、英語でできます。自分の言いたいことを言おうとして止まってしまうこともあります。私はそれを見ながら、ああ、私にもこんな時があったと思い出します。そういう時、私が出す助け舟は1つ。ー何から始める?ーです。
私が助け舟を出すと、この時も彼女は、ハッとして、本の中の主人公の一人、Janeさんから始めました。そのあと2つくらい、言い換えもしてもらいました。お話はこうです。Janeさんは、家族で車選びに行ったのですが、どの車も気に入りません。
私は彼女に尋ねました。
-Who said “No” , “No”, ” No” many times?
-Jane.
-Why? Why did she say so?
-….
-助け船
-Jane got a lot of bags. Jane has many things. Jane will have a baby.
-Well done!
その女の子が会話をもっと、、と言うので、毎週教室に入ったら英語を話すことにしたらどうですかとお話ししました。また、レアジョブ(これは私は使ったことがないので、本当のところはわかりませんと言いながら名前をあげました)、Bing ChatGPTがあることも伝え、Bingを彼女の目の前で使ってみました。流れてくる速い音声を一生懸命聴こうとしていました。今度のレッスンでは、ChatGPTを見せるつもりです。
この女の子が言いよどんだ時のぐるぐるした感じは英語を話そうとすると誰もが経験することです。「これ読んで」「聞いて」「ページを開いて」などのクラスルームイングリッシュは、本当に簡単で、自分の英語を作る参考にはならないものです。話すことに重要度が置かれる現在ですが、実はこの話す力を支えるのは、使える英語力です。AIが発達すれば英語力は必要ないと言われています。実際AIを使ってみて思うことは、時短にはなります、しかし、AIが作ってくれたことを確認することも必要になる場面が起こるでしょう。会話の練習相手をAIがしてくれるようになれば、教える側は英語力を育てることに集中できます。使える英語力が大事になる。世間で言われていることと真反対かもしれませんが、私はそう思います。